外壁塗装と屋根塗装の工程
外壁塗装と屋根塗装をおこなうときの工事開始から完了・撤去までの工程です。塗りの作業は、使用する塗料によって塗る回数が異なる場合があります。また、雨の日は作業ができませんので、工期が後ろに伸びることがあります。
技術・技能はもちろん、真面目な職人による丁寧な作業がお客様に喜ばれています!
足場の仮設
まずは足場の仮設をおこないます。屋根や2階部分など高いところの作業を安全に行なうため、さらに作業効率を高めるために足場は必要になります。足場は金属製のため、組み立てるときにどうしても音がなるため騒音問題が発生します。
ご近所の方には前もって工事をすること、騒音や駐車のことなどについてご挨拶します。
足場の仮設は、おおよそ半日程度で終わります。その後、高圧洗浄や塗装時の飛沫防止のためメッシュシートを取り付けます。
高圧洗浄
高圧洗浄機で屋根と外壁の汚れを徹底的に洗い流します。表面の汚れは目に見えて落ちていき、黒い水がどんどん流れていきます。当社は、こびりついているしつこい汚れも丁寧に落としていきます。塗装する面に汚れが付着したままの状態だと、そこから塗料が浮いたり、剥がれたりする原因になりますので徹底的にキレイにします。
いくら良い塗料を塗ったとしても、はがれたり、めくれたり、浮いてきたりしては意味がありません。
高圧洗浄をおこなう際は、お客様宅の水道をお借りさせて頂きます。
外壁と屋根の下地処理と養生
下地処理は、外壁に使用されているサイディングなどの目地や窓まわりの目地に充填されているコーキング剤(シーリング)にひび割れや剥がれがある場合には交換・打ち直しをおこないます。また、外壁の亀裂(クラック)・浮きも補修していきます。
窓・植木・車などにビニールやマスキングテープ・ブルーシートなどで保護して、万が一塗料が飛び散ったときのためにしっかりと養生します。
塗料を屋根や外壁に塗ってしまうと、ヒビ割れや亀裂、コーキング(シーリング)の状態は隠れてしまい分からなくなります。しかし、この下地補修をしっかりと行なわないと仕上がりに影響することもありますし、数年後にまた同じ箇所にひび割れや亀裂が発生することもあります。
屋根塗装下塗り・タスペーサーの設置
屋根の劣化状態に合わせて、シーラーやプライマーと呼ばれる塗料を塗ります。これらは、下地強化と上に塗る塗料を密着させるために屋根の凸凹をなめらかにする役割があります。最近では、遮熱塗料を塗ることで夏場の暑さ対策をして、光熱費を節約できる省エネもおすすめです。
スレート瓦の場合、縁切り作業とタスペーサーの設置が欠かせません。
スレート瓦の場合、縁切り作業とタスペーサーの設置が欠かせません。なぜなら、下塗りしたときに塗料が上下のスレート瓦の隙間を埋めてしまいます。スレート瓦の隙間を塗料が埋めてしまうと、雨水を排水することができずスレート瓦の中に雨水が溜まり、釘の部分から少しずつ染み込み、木材が腐り、雨漏りの原因になり天井に雨染みができることになります。
この縁切り作業やタスペーサー設置は隙間を確保するのに必要な作業です。
屋根塗装中塗り
中塗りの目的は、下塗りと同じように塗装の凸凹をさらになめらかな平にすることで綺麗な仕上がりにすることと、塗装の厚みを確保し防汚性・防水性・遮熱性などの耐久年数をしっかりと維持できるようにすることで外観の美しさを保つことができます。
屋根塗装上塗り
上塗りの目的は、屋根の保護と美観と機能性です。下塗り→中塗り→上塗りとすること塗膜に厚みを持たせ、耐久性を上げることができます。
外壁塗装下塗り
外壁塗装の下塗りも屋根と同じく、シーラーやプライマー塗料を塗ります。外壁と中塗りまたは上塗り塗装を密着させたり、塗料の吸い込みを止める役割があります。窯業系サイディングにはシーラー、モルタルにはフィラー、金属外壁にはプライマーと使い分けをします。塗装全体での遮熱性・防錆性・防藻・防カビ性などの機能を持たせることができます。
下塗りをしなければ、外壁塗装の仕上がりに色ムラ、艶ムラが発生することがあります。また、密着性が落ちるため耐久性が弱く早い時期に塗膜の剥がれ・浮き・ひび割れなどが現れることがあります。
軒天の塗装をするときは、下塗りと一緒に塗りますが、工程が前後することがあります。
外壁塗装中塗り
中塗りは、塗装の仕上がりを綺麗にすることと、塗装の厚みを確保し防汚性・防水性・遮熱性などの耐久年数をしっかりと維持できるようにすることで外観の美しさを保つことができます。
外壁塗装上塗り
上塗りをすることで、外壁の保護と美観と機能性を発揮することが出来ます。
付帯部の塗装
雨樋・雨戸・戸袋・庇(ひさし)・破風板・鼻隠し・幕板などを塗装していきます。付帯部分の塗装は必要ないと考えている方もいらっしゃるかも知れませんが、外壁塗装と一緒に塗ることをおすすめしています。
・別で塗ると足場代などが必要になる。
・付帯部の傷みや色のくすみなどが目立つ。
付帯部だけを塗装せずに放置すると、その部分の劣化は進むため雨漏りの原因になり、塗装した部分の耐久性も早く低下する可能性があります。
自社点検と最終仕上げ
丁寧に塗装施工をおこないますが、塗り残しや塗りムラ・塗料の垂れが発生していることがあります。また、ツートンカラーや目地出し工法の場合は、はみ出しや塗料が跳ねた箇所を補修していきます。塗装職人だけでなく、別のスタッフも必ず確認をおこないます。
お渡し前点検と足場の解体と撤去
自社点検と手直しが終わりましたら、お客様と一緒に仕上がりを確認させて頂き、問題なければ工事完了です。
足場を解体・撤去して、掃除をおこないます。保証書をお渡ししますので大切に保管をお願い致します。