シーリング工事
シーリング工事とは、建物の外壁ボードのつなぎ目や外壁とサッシの隙間など、動きの多い隙間などに防水性と機密性を確保する工事です。家は、地震や強風・台風のときの風による風圧などで家が揺れたり、外壁が寒暖差により伸び縮みするため、柔軟性のあるシーリングを隙間に注入することで雨水の侵入を防ぎ、家の揺れや伸縮による外壁への負担を軽減する役割があります。サイディングボードとサイディングボートの間に注入されているシーリング材は、紫外線の影響を受けて、ひび割れ・肉やせ・剥離などの経年劣化がはじまります。外壁の場合、シーリング材の厚みは約1cmあるので表面にひび割れがあるだけですぐに雨水が建物に影響を及ぼすことはありませんが、シーリングの役割を果たすためには定期的なメンテナンスが必要になります。
シーリング(コーキング)の役割
シーリング(コーキング)の役割は2つ
- 雨水の侵入を防ぐ(防水性)
- 外壁などの破損を防ぐ(緩衝性)
サイディングやALCのパネルの間には隙間があり、そこにシーリング材を注入することで効果を発揮します。
メンテナンスの目安
シーリング(コーキング)に、ひび割れ・肉やせ・剥がれ・表面の汚れなどの劣化が見られるときは、メンテンナスが必要になることがあります。エコテックスでは、無料で点検をおこない、お住いの最適なメンテンナス方法をご提案いたします。
ひび割れ
シーリングの劣化により、表面にひび割れしている。
表面の汚れ
表面のベタつきや汚れが付着している。
肉やせ
シーリング材が痩せまたは硬化により、隙間ができている。
剥がれ
外壁からシーリング材が剥がれている
シーリング工事の施工手順
シーリング工事には、打ち替え工事と打ち増し工事があります。
打ち替え
既存のシーリングをすべて取り除き、新しいシーリングを充填します。
打ち増し
既存のシーリングを取り除かずに、上から新しいシーリングを追加します。
打ち替えをおこなうことが理想です。打ち増しの場合は、下にある古いシーリングの劣化により打ち増した新しいシーリングが剥がれてしまうことがあります。
シーリングの点検
シーリング材を確認して状態をチェックします。
シーリング材の除去
シーリング材を取り除きます。
バックアップ材/ボンドブレーカーの取り付け
シーリング材を充填する目地の深さを調節し、三面接着を防ぎます。
マスキングテープによる養生
シーリング材を充填する箇所にマスキングテープで保護し、薬剤などが付着しないようにします。
プライマーの塗布
目地にシーリング材を接着するプライマーを塗布します。
シーリング材の充填
コーキングガンを使い、シーリング材を目地に充填します。
ヘラでならす
充填したシーリング材をヘラで圧着し密着性を高め、余分なシーリング材を除去し、表面を綺麗に整えます。
シーリング工事完了
シーリング材が乾く前にマスキングテープを剥がします。
シーリング工事の注意点
シーリング材は、雨水の侵入や家の揺れによる外壁の破損を防ぐのが目的です。外壁はしっかりしていてもシーリング(コーキング)が疎かになっていたら意味がありません。とは言え、DIYのように自分でやることもおすすめできません。
シーリングは、
- 2面接着で効果を発揮する
- 奥まできっちり充填する必要がある
- 空気が含まれないように充填する
と、技術力が必要な作業です。
3面接着になるとシーリングの柔軟性が損なわれてしまい、奥まできっちり充填できなければ薄くなりシーリングの寿命が著しく短くなり、空気が入っている部分のシーリングは薄くなりひび割れや亀裂が起きやすいので、しっかりとしたリフォーム業者にシーリング(コーキング)の状態を確認してもらい適切な処置をしてもらいましょう。